■

今週のお題「納豆」

大好きです。納豆！

日本が世界に誇る発酵食品！

アツアツのごはんとの相性抜群ですよね。

味噌汁が付いていると　これぞ日本の朝食！　ってな感じで

王道ですね。

初めて納豆を食べたのは、昭和４６年私が小学校３年生の頃だったかな？

当時はまだ今の様なパックに入ったものなどは無かった。

少なくとも私の生まれた田舎のスーパーには無かったんですよ。

私の両親も祖父も非国民なんですよね。

納豆嫌いだったんですよね。

それでもその時だけ我が家にあった理由は近所の方からお土産でもらったから。

藁に包まれた状態だったんですよ。今でも本格的なものはそれですよね。

その形が本来の納豆の姿なんですね。パックじゃない。

で、食べましたよ、子供ですから好奇心旺盛で、食卓の上に異臭を放ちながら

置かれてまして、両親も『臭い！』とか言って当然食べない。

だったら捨てろ！　という話ですがそれももったいない。

もしかして最初から子供に食べさせてみよう！といった魂胆だったかもしれませんね。

恐る恐るひと口食べて『固い！　まずい！』が感想でした。

まず『固い！』は割と長時間放置されていたので乾燥して表面の粒がカチカチで

『まずい！』は　味付けのタレがなかったのでそのままの味だったからです。

これは単純に納豆の食べ方の基本である　『器に移してたれをかけてかき混ぜる』

という予備知識がなかったためであります。非国民ですよね。

左右に広げられた藁の中はねちょねちょぐちゃぐちゃで結局その状態でごみ箱に直行でした。

出会いは悪かったんですよね。

私の中では『金輪際食べないであろう食品』ナンバー１になりました。

でもなぜ好きになれたのか？

それは高校を卒業して他県の学校に進学することになりいきなり一人暮らしをすることになりました。

もちろん最初は親からの仕送りに頼るしかなかったので切り詰めた生活を強いられるわけです。そんな生活が始まって２か月たった当たりだったでしょうか？

まだバイトは見つからない。思いのほか出費が重なり残り少ないお金をもって近所のスーパーに買い出しに行くのですが、どうしても朝食にかける金額を少なくしなければいけない。

朝食べられるのは　６枚切り？だったかな？の食パンの１枚だけ。

それだけではとても侘しい。何か安い食材でパンにはさめないだろうか？

何を挟むか？

レタス。　　高いし、何日も持たずに腐ってしまう。

ハム。　　高いし　ボリュームが少ない。

マヨネーズ。　ボリュームないけど食べごたえはちょっとあるかも？イケるかも。

マヨネーズともう一つ安い食材は無いだろうかとうろうろ探していると

そこで再会するんです。『金輪際食べないであろう食品』ナンバー１に。

値段はあっている。日持ちもするかも。でもまずいよね。マヨネーズと一緒なら

臭みも不味さも抑えられるかも。

いろいろ悩みましたよ。でもその時は選択肢はもうありませんでした。

でこれが結構いけましたね。

お世辞にもうまくはないですよ。

どこまで耐えられるかというところですから、個人差もあると思います。

一応言っときます。

そのうちバイトも決まりパンにマヨネーズと納豆とカイワレ大根が仲間に加わりその後２年は私の朝食の定番でありました。

それで納豆のおいしさに目覚めました。

青春の味でしょうかね。

勇気のある方　パンにマヨネーズと納豆　試してほしいです。

自己責任で。