せめて50歳を越えたら人前で怒るのはやめよう。自戒の念を込めて
『人は歳をと重ねる毎に精神的に成熟をして穏やかな心で日々を暮らすことができる。』などと18歳くらいまではそう思い込んでました。中には【そうでない人】は多少はいらっしゃると思っているのだけれど、大半の人は歳をとれば自ずと悟りに近い心境になるもんじゃないかと。
それから世間にもまれる度に【そうでない人】の割合が、自分の中で増加しつつ
自分自身もその仲間入りにならないように気を付けてはいるつもりだったのですが、
それでも過去には何回か仲間入りしてしまったことがあります。
自分の中の【そうでない人】の条件は幾つかあるのですが、すべてに象徴・集約すると 人前で感情を露わに怒り出す人。

特に人に対して怒鳴りつけるようなことは最悪ですね。
怒る方も、怒られた方も その後何日も気分が胸糞悪いですよね。夜も寝られなくなり体にも悪いものです。
そんな状況に陥った時には頭の中で悪意がグルグルと大きく広がって一日中そんなことばっかり考えて。自分の心がすさんでいくのがわかります。
当事者がお互いに憎しみあう関係になってしまいます。
そうなると【負のループ】の始まりです。
怒る方も怒られる方もお互いに周りの人に相談という形で
納得いかないという感情をぶつけ共感してくれと言い出します。
自分や相手だけではなく周りにも悪影響が広がりますよね。
怒られる方にも何か問題はあったにしても、大筋では弱者と強者という目で見られますので怒った方に非難の目が向けられるます。
- あの人は普段いい人ぶっているだけで本性はあんな醜い人だったんだ。
- あの人は自己中心的で心の狭い人なんだ。
- あの人とはあまり話をしたくないな。今度からなるべく避けよう。
- あの人とはもう関わるのをやめよう。
直接その場に居合わせた人も、その話を聞いただけの人も、気分のいいものではないですよね。
これが会社の中で起きてしまうと大変です。仕事に支障が出てしまいます。
まず怒ってしまった相手からの信頼をなくしてしまいます。
それは仕事上だけでなく人としての信頼も含みます。
そしてその現場を見たり聞いたりした周りの社員からも信頼されなくなったり
敬遠されたりします。
怒る方が、よほどの役職で、会社の業務に影響力のある立場の方ならある程度、社員との接点は保てるとは思いますが、部下からのサポートが無くなれば仕事のパフォーマンスは下がっていくでしょう。会社の売り上げにも響くかもしれません。
もしも、怒る方が会社の経営者側の立場で、一瞬の感情で爆発してしまった場合には致命的な損失を生むかもしれません。
最悪の状況を回避するために
相手に対して怒ってしまった場合には、小学生の方が良く理解できていますが
『ごめんなさい』と素直に謝りましょう。
子供には素直な気持ちがありますから比較的簡単かもしれません。
歳をとればとる程難しいことかもしれませんが、相手の年齢などは関係なく話の内容も、損得もなく、ここは子供に見習って素直に謝りましょう。
早ければ早い方がいいです。後になっても仕方ありませんが、遅くともその日の内が
いいと思います。そうでないとお互いに悪い感情や考えが頭の中で渦を巻いて大きくなってしまいます。眠れなくなってしまいます。時間が経過するにつれ悪影響が広がります。まずはそれを断ち切りましょう。
謝ることができれば次の日など時間をおいてお互いに冷静になって話し合うことも
いいかもしれません。その際も改めて謝る事から始めた方が、話はスムーズかもしれません。
もう一つ大事なことは、口論が発生したときに周りに人がいてもいなくても
このことについてはお互いに他言はしないということです。
これはとても難しいかもしれませんが、事を大きくしないためにもこれも最低限必要ではないでしょうか?
感情的にならないように準備すること?
人は生まれ育った環境の中でいろいろな観念を持つようになります。
観念とは (物事に対して抱く考えや意識) と一般的には表しますが
私は、観念=思い込み と考えています。
あまりいい言葉ではありませんが、自分に戒めるという要素も含めてそう理解しているつもりです。
怒る方も怒られる方も観念として代表的なのは
【自分は正しい】です。
人によって強弱はあります。全く無いと精神的に不安定になってしまいますので
無くてはいけないとは思います。強すぎるとこれも厄介です。
突然、自分が考えている事とは違うことを言われたり、起きたりした場合に
それに反発する気持ちが生まれることがあります。
その内容が自分にとって不都合であったり気に入らなかったりした場合には突発的に
感情が乱されることがあると思います。
だって【自分は正しい】なのですから、なぜ人に言われなきゃいけないの?
と考えてますからね。
さて、ここから先をどうするかですよね。
特に仕事上は突発的なことは 極めて当たり前です。
すぐに返事をしないといけない場合(すぐに返事をしないとと思い込んでるだけかもしれないけど)等は焦りますよね。
まずは相手の話を黙って聞きます。たとえ相手の話に突っ込み所やムッとしたところがあっても最後まで黙って聞く。途中で口を挟まない、話を折らない、集中して聞くようにします。焦ってると結構大変です。
途中、ムッとしたところもよくよく聞いたら自分の思ったことではなくもっと全体的なことであったり、自分がこうだ!と思っていたことより良い方法だったり話だったりすることだったりします。
何かの相談かもしれません。
自分を頼って話をしてくれているのかもしれません。
冷静に聞くことができれば論理的に相手の話を理解することができます。
話は最後まで黙って聞きましょう。
それでも途中感情が高ぶってきたら
私はわざと咳払いします。ちょっと長めに。
又は『ちょっとトイレに行ってきていい?』と言って行きます。これは私だけかも。
要は、間を開けることです。
間を開けるためなら口を挟む以外の他の方法でもいいです。
間を開けることで冷静に落ち着くことができます。咳払いなら10秒。トイレならもっと落ち着きます。相手も待ってくれますよ。
これだけできれば怒ることはまずありえません。
それでも、自分は自分の意見を相手にぶつけたいというのなら、
相手を決して傷つけない言葉を選びましょう。
話とは関係のない 相手の容姿や性格を絡めて話をすることはやめてください。
相手が普段から気に入らない相手だったとしてもです。
『感情的になったら相手に負けるんだ!』くらいに思ってください。
この場合は 思い込み でいいです。
言われた方は、結構きつい。
怒られる方からの気持ちとしては、突発的な場合で、自分に原因があったにしても
落ち込んだり悩んだりする必要はありません。原因について思い当たる部分があれば
そこだけ自分の中だけで反省とともに(次は気を付けて行動しよう!)と考えるだけでいいんです。
大声て言われたり、陰湿に小言を言われても、それは相手の言い方の問題であり相手の精神的なレベルであって、大声を出すのは相手の都合と思い込みであってあなたには全く関係ありません。
以前、私も人に怒鳴ってしまい相手を傷つけてしまったことがあります。
その時は、乱暴な言葉で大きな声で相手を責めてしまいました。
私としては大きな声でハッキリと正直に伝えたかっただけで、相手が深く傷つくとは
予想外だったのです。
このように怒る側は勝手な思い込みで行動します。あなたの都合など考えていません。根本的に気にする必要はないのです。
しかし、『こんなやつ許せない!何とか懲らしめてやりたい!』と思うこともあるでしょうが、ここはグッと堪えてその後の相手の出方を伺いましょう。
少しでも『申し訳ないことをした』という認識があれば、謝ってくるでしょう。
その時は、表面的にだけでもいいので許してあげましょう。とても難しいですが。
なんの反省も無いようならば無視しましょう。関わらなくていいです。
そんな人間の行く末は知れています。関わるだけ無駄です。
誤解のないように捕捉します。
『怒る』 と 『叱る』 は全く違います。
怒られるのは反感が生まれますが、叱られるは納得します。
怒られるのは人前で起こりますが、叱られるは自分と相手二人だけ又は当事者だけ
です。
怒られるは目的がありません。ただ感情的に大声を聞かされるだけです。
叱られるは今後良い方向に進むためのアドバイスが目的です。
最近は言う方も言われる方もこの差がよくわかっていない事が多いのではないかと思います。
言う方は、最初は叱るつもりで話し始めたのに途中で目的がずれて怒ってしまったとか。
言われる方は、相手が叱ってくれているのに【自分は正しい】と思い込んで、話を全く受付けないで勝手に反感を持ってしまったりとか。
結局、ここでも言う側も言われる側も観念にとらわれないように
『冷静に人の話を黙って聞き、論理的に道筋を立てしっかり話をする』
ことが、とても重要です。
とはいえ私もいまだに表には出さなくても怒れることは多くありますし
さっき人に伝えたことで『もっと違う言葉で伝えればよかったなぁ』と反省することも
あります。まだまだ全然だめです。
しかし、50歳も半ばを過ぎた年齢でなおさら、18歳の頃思っていた
『人は歳をと重ねる毎に精神的に成熟をして穏やかな心で日々を暮らすことができる。』に近つきたいなぁと考えています。
たとえ無理でも思っていたいとも考えています。
というところで、少しでもお役に立てれば幸いです。