ものおもいのほほん

ゆるゆるとおもいのまま

嘆くオジサンと、前向きな老人。


◆歳をとったという実感。

事実、50歳代も後半になると30~40歳代の時は、スムーズにできたことが

『あ~あ、こんなこともできなくなったのか。』と感じることが多くなるのは当然

ありますよね。

日々のちょっとした事ほど、最もそれを実感させられるものです。

私の場合は、物をとる際に、指がピクッと思わぬ動きをして周辺の物に触れて、落として散乱してしまったり、紙の束の枚数を数える場合も指の動きが鈍く、数えるスピードが遅かったり。

なので最近は、手を動かす場合は、一呼吸おいてからゆっくり動かすようにしています。といっても、太極拳ナマケモノよりは動きは早いですよ。

これは、加齢による  巧緻性(こうちせい)の衰えなのでしょうね。

巧緻性とは 指先の器用さ の事です。

私は、実感として注意不足も含まれる要素だと思うのですが。どうなんでしょうね?

まぁ、仕方がない事でしょうが、情けないもんです。

 

◆歳をとることはマイナスなのか?

先日、知り合いの社長が、60歳で初めて腰を痛めまして、気の毒に

トイレの便座に座るのも一苦労な状態だそうで、私に訴えてくるんです。

 『60歳になったら、あちこちと一気に具合が悪くなったと思っていたら、腰やっちゃって、この先の楽しみが半減しちゃった。歳とるとヤダなー!』と、いつもは背筋が伸びて、スタイルがよく声が声優の大塚明夫そっくりの、おしゃれで渋い二枚目が、腰にバンテリンのサポーターを巻き、腰を曲げてヨチヨチ歩きをしながら、嘆いている様は、普段とはかなりのギャップがあり、哀れなのですが、失礼だとはわかっていても、ちょっと笑わせてもらいました。

これでは趣味のバイクツーリングも当分の間、お預けでしょうね。

 

 腰痛自体は、年齢関係なく発症するものなので、歳を取ったせいだと決めつけるのはおかしな事なのだが、歳を取ることに何故マイナスイメージが湧くのでしょうか?

 まず考えられることは、肉体的な老化を強く感じ始める年齢であれば、

この先、生活するためにまだまだ働かなければならない、まだまだ働きたい、

50歳~60歳代の方たちにとって、体が思うように動かなくなること、

できることが限られてくること、は将来の不安につながるのもわかる気がする。

 もう一つ考えられることは自分の中にある老人のマイナスの姿である。

タバコを吸いながら不機嫌な顔でブツブツと何かを言っている様や、

店の中で店員に一方的に同じセリフで怒鳴りつけて迷惑をかけている様

最近はこんな御老人は、少ないような気がするが、目にするたびに『あんな年寄りにはなりたくないな~』という、いわゆる【老醜】をさらけ出した姿、は自分の老化に対して更に不安をあおる材料になりうるのではないか?日本の政治の老醜も気になるところですが。

 

◆心がけ次第だけど、素敵な老人になりたい。

 なりたくない姿のご老人は、確かに目立つ存在ではありますが、

良い意味で目立つ方もいらっしゃいます。

 日本では、105歳で男子100メートル世界ギネス記録に認定された方がいます。

 ドイツでは、86歳で現役体操選手にギネス世界記録認定された方もいます。

 そのほか、102歳で博士号を取得したり、98歳でヨガのインストラクターをされていたり、様々な御老人がいらっしゃいます。

 例としては極端ですが、皆さん共通して言えることは、

  ●目標や目的が、ハッキリ明確であること。明確であればモチベーションが維持できます。

  ●それらを楽しみながら達成していること。苦難があっても楽しめれば続けられる。

その他、いろいろとあると思えますが、継続していく上では重要なことではないでしょうか?

 身近なところにも日々明るく溌剌(はつらつ)とした御老人が、いらっしゃるのではないでしょうか?

 日々、小さな畑で野菜を栽培していたり、花を育てていたり、裁縫が得意で着物を作っていたり、煮物料理が得意であったり。

 皆さん、自分で作った野菜や料理を、隣近所に振る舞っって喜ばれていたりしているのではないでしょうか?

 こういった方たちも、さり気ないけどハッキリした目標、目的が、ある気がします。

日々こういった生活をしていれば、人前で大声を出して困らせたりは絶対しないでしょう。逆に人に愛されて大事にされているのではないでしょうか?

 私はこういった老人になりたいと思っています。ジジイだから人から愛されるのはキモイ。

 

昨日、近所のスーパーマーケットで、地元の野菜などを中心に販売している店も併設されているのですが、野菜や果物が、安くてとてもおいしいので、たまに購入したりします。店のほぼ中央に「完熟種なしシャインマスカット」と書かれたポップが目に留まりまして近寄ってみると、普通の緑色が鮮やかで果肉に皮の表面に光沢のあるものとは違い、少しくすんだ緑色で、果肉の皮の表面も光沢がないどころか、茶色い斑点に覆われて、まるで傷んだ葡萄の様相のシャインマスカットが並べてありました。

見た目が悪いせいか、あまり売れていないようなのですが、値段も税込298円でお安い。少しの間ジーっと見つめながら悩んでいたのですが、『とっても甘い』と手書きのポップに大きく書かれていたので、思い切って購入してみました。

買わないと後で気になって仕方ない時ってありますよね?

 昨晩の夕飯後のデザートにしたのですが、これが、予想外にとんでもなく上品な甘さで甘さの次にワインに近いような酸味を感じられて、普通のシャインマスカットより断然おいしかったのです。

 

 こんな完熟シャインマスカットの様な

『時が経つほど、独特な旨味が、にじみ出るような人間』になりたいものです。

まだ完熟シャインマスカットあるかなー?今から買いに行っちゃおうかなー?

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まだ残ってました💛今日のはちょっと小綺麗かな?


 貴重なお時間お供いただきありがとうございました。