今週のお題「いも」
🍁毎週日曜日は、午後になると車の後部座席に妻を乗っけて近所のスーパーマーケットを
周るのが、私の仕事である。
もちろん御荷物もお持ちいたしますぅ(´;ω;`)ウゥゥ
車ですからスーパーマーケットを何件もはしご出来ます。妻へ。とても疲れますよ。
イトーヨーカドー・イオン・バロー(甲信・東海・北陸・近畿にある大手)・その他
車で20~30分圏内だけでどれだけあることか、ちょっと過剰ではなかというくらい
あります。妻へ。これからは2か所くらいに絞りませんか?できれば・・・。
🍂地元の野菜を中心に扱っている八百屋さんも今日は行きまして、この時期林檎や柿が
多く並んでますよね。比較的値段も安いのが、このお店の良いところでもあります。
芋類も種類は少ないのですが、店先にあるザルに入ったサツマイモもまだいくつか残っていて、皆さん買って帰ってどんな料理にするのだろうかと、あれこれ想像してしまいます。そろそろ焼き芋の屋台が、『いしやーきいも~いも』とちょっと哀愁を漂わせながら住宅街を周ってくる頃ですね。ほくほくのアツアツの焼きいも、サイコーですよね。
こういった芋類もとてもおいしく大好きなのですが、私にとって【芋】の代表は
【自然薯(じねんじょ)】です。
🍂私は大井川鉄道を走る、蒸気機関車の汽笛が、山々を越えて聞こえてくるような
村で育ちましたので、子供の頃は、山に入って竹の棒で作った道具で【あけび】や【びわ】を採ったり季節になると、山の木の幹に絡みついている自然薯の【つる(茎の部分)】を探して山を歩き周ったものです。
◆探す場所は、主に山の斜面に沿って並んでいる木の幹周辺を探します。
斜面の方が、掘る作業が、非常に楽なこともあります。
自然薯の葉を見分けて、見つけたら【つる】の太さで芋の太さを判断して、なるべく太いものを、道具を使って掘っていきます。
芋本体にたどり着くまで、絶対に【つる】を切らないように又見失わないように
注意しながら慎重に掘り進んでいきます。
本体にたどり着いたら、これからが本番です。絶対に途中で折らないようにさらに集中して掘り進みます。折れてしまうと土が被って見失ってしまう可能性があるのと
【つる】の上から芋の先まできれいに掘り起こしたいというこだわりもあります。
まるで、遺跡の発掘作業と似た様相です。
◆無事に折らずに芋を掘り出したら、この先運搬途中で折ってしまわないように
周辺に生えている、ススキ等、茎が太くてしっかりしている植物で周囲をしっかり固定(まるで藁で包まれた納豆の様な形)して家まで持って帰ります。
それと【つる】にできる【むかご】という直径1㎝程の球芽(丸い芋)も見つければ採っていきます。
これは、フライパンでよく煎って、軽く塩をまぶせば、酒のつまみには、もってこいの一品になります。
🍃あっそうそう!掘り起こした後は、とても大事な作業があります。
掘った後は、必ず元に戻すということです。
山の中とは言っても、この後誰も来ないということはありません。比較的平たんな場所でも、穴が開いた状態を放置すれば、歩いてきた人が、危険な目に合うかもしれません。又、私たちは斜面の木の幹を掘っていたのですが、この木は、周辺の農家が、植林した木であるため木の根を痛めてしまう可能性があるため、必ず掘った後は、しっかりと元に戻しておくことは、当然のマナーです。植林でなくても天然の自生した木であっても同じことです。
当時、非常にマナーの悪い人たちが、山に入り、掘った後をそのままにして帰ってしまうことが多くあり大問題になり、親たちから、その事はキッチリと教育されました。
後かたずけとゴミの持ち帰りは、今でも、どんなところでも、当然のマナーですね。
🍁さて、無事に持ち帰ったところで新鮮なうちに料理にかかります。といっても
子供の頃、我が家では、【とろろご飯】にすることしか知りませんでした。
焼いたり、揚げたりといろいろあるようですが、やはり自然薯の醍醐味を味わう方法は、これしかないのではないでしょうか?
自然薯についた土を亀の子束子(かめのこたわし)できれいに洗い流します。
適当な感覚で切って、おろし器でひたすらすりおろします。
すり鉢に移し作っておいた味噌汁(具のない白みそ汁)を少しずつ注ぎながら
すりこぎ棒でさらにかき混ぜていきます。全体に滑らかになったら出来上がり。
◆とろろ汁の出汁については、地域によっていろいろあるようです。
静岡だけでも、白みそベースですが、だしを取るのは、
かつおだし・鯖・ボラ・ワタリガニ・干しシイタケ等地域の特産の食材を使います。
自然薯ひとつとっても地域性が色濃く出ますね。本当に面白い。
🍂皆さんの生まれ育ったところでは、自然薯を使った料理はどんなものがありますか?
とろろ汁の出汁は、何を使っているでしょうか?
いずれにしても、おなか一杯食べて大いに秋を堪能したいものですね。
貴重なお時間、お供いただき、ありがとうございました。