ものおもいのほほん

ゆるゆるとおもいのまま

これ、一大事ですよね❔

つい最近『政府が2030年代中頃までにガソリン車の新車販売を禁止する』

とニュースで報道されています。

もちろんこれは、環境問題や気候変動が深刻化している中、

温室効果ガスを実質ゼロにするという世界各国の目標のためです。

しかし、ガソリン車を所有している方々にとっては、かなり不安な内容でしょう。

最近、ディーラーで契約の用紙にハンコを押したばかりの方にとっては

寝耳に水な出来事ですよね。

ようやく欲しかった車を注文できたのに、

『使用期限付きですよ』と後から言われたようなものです。大丈夫まだ時間ありますよ。

現在、商談中の方は、二の足を踏むかもしれません。商談どんどん進めてください。

かっこいい新型ガソリン車のCMも、見ていてむなしく感じてしまいます。ちょっとね。

日本で過去に決まっていたことは

●2010年経済産業省 【次世代自動車戦略2010】

EV・PHVの新車販売に占める割合を20
20年に15~20%、2030年に20%~30%とする

●2013年に閣議決定された「日本再興戦略」においても、

これら車両を含む次世代自動車の2030年における新車販売割合を

50%~70%とする。

という動きがありました。

いま世界中で自動車のEV化は大きく加速しています。

これは今に始まったわけではありません。

●ドイツ・ハンブルク市がディーゼル車の一部街路への乗り入れを禁止     (2018年7月13日)
●ロンドンで超低排出ゾーン規制=Ultra Low Emission Zone(ULEZ)が始まる (2019年4月9日)
イングランドですべての新築住宅に電気自動車用充電器設置の義務化を検討中  (2019年9月11日)
EUが「2030年には2021年比で37.5%のCO2削減」の規制案を決定      (2019年1月1日)

各国のこうした地道な動きの結果、ノルウェースウェーデン・オランダ・ドイツ・

フランス・イギリス・スペイン・アイルランドアイスランドスロベニアイスラエル・中国・カナダ(一部州のみ)・アメリカ等 

各国が2030年~2040年頃までには

ガソリンや軽油を使う車の販売を禁止すると発表しています。

世界中が志を共にして『脱化石燃料の道を選んだということです。

日本だけ例外など全く許されない状況です。

この空の大気はひとつにつながってますしね。

 日本ではそれほど大きく受け止めてもらえなかったのでしょうか。

こんな小さな国に自動車メーカーがこれだけ複数あるのだから、

こんなニュースは日本では不都合な話題で積極的には

報道したくはなかったのでしょうか?

 自動車産業は世界に誇る日本の産業ですからね。

世界中で日本の車が走っていますよね。

しかし、それが音を立てて崩れようとしている状況です。
ちょっと大げさな言い方ですね。すいません。

 

ガソリン車のエンジンに使われる部品の数は、約3万点、

電気自動車のモーター+インバーター部品の数は、約80~100点といわれています。
※部品の数え方によって数の変動はあるようです。

エンジン+モーターのハイブリッド車などは複雑な構造のため

部品の数量は更に多いのではないでしょうか。

この差は電気自動車の構造が、ガソリン車に比べてとてもシンプルだからです。

部品の数が少ないということは故障する確率も低いということです。

 

自動車部品を生産している会社はどれだけあるでしょうか?

国内だけでなく海外にも生産拠点があれば、

どれだけの人がその仕事に従事している事でしょうか?

この先、部品の少ない電気自動車が、主流になれば生産量は下がります。

生産に携わる人員は少なく済むようになります。

機械化が進めば尚更必要なくなります。

 

燃料を売る揮発油販売事業者はどうでしょうか?

ガソリンスタンドは近年、全国的に減少しつつあります。

これは、車の燃費と関連があるらしくハイブリット車の普及と

ガソリンスタンドの減少は、相関関係にあるらしい。

そこに加えて今回の政府の発表は減少どころの話ではありません。

 

これらの仕事に携わる方たちの心中お察しいたします。

 このままでは経済に大きく悪影響を与えるのは必至です。

ただでさえコロナ禍で社会は苦しんでいるのにです。

 『自動車に燃料を入れて走る』という長年慣れ親しんだルーティンを崩すことは、

経済にとって非常にマイナスです。

 

 FCV(燃料電池車)は水素で走る電気自動車です。

水素ステーションで水素を補給するため、ガソリンスタンドで燃料を入れるような

ルーティンを守ることができます。

日本では燃料電池トヨタの【ミライ】が、実質市販されている唯一の車です。

※ホンダの【クラリティ】もあるが、こちらはリース。

私の住む愛知県は、さすがにトヨタのおひざ元だけあって沢山走っています・・・といいたいところだが、たまに見る程度。

2014年12月に発売されて

販売台数は世界で1万1千台。あまりにも売れていない車。

しかし、先ごろフルモデルチェンジして新型ミライが発売された。

誰もが思うが、売れない車のフルモデルチェンジなどありえない異例の出来事だ。

トヨタとしては、【ミライ】の水素による発電装置を売っていきたいという思惑もあるようだが、私は従来の『自動車に燃料を入れて走る』というルーティンを守ること、

揮発油販売事業者に水素ステーションの運営を任せ、水素の発電装置等で部品を増やすことで自動車部品のメーカーを守る、というようなことも考えてのことなのかと

思っているのだが、現実はどうなのでしょうね?

そこまで考えていれば『さすがはトヨタ!』と称賛したいのですが。

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 今日の新聞の広告にも入っているけど、値段がとても高いし、ミニカー貰ってもうれしくないし。

 

しかし残念なことに世界的に見れば主流なのはバッテリーを積んだ電気自動車である。【ミライ】はというと水素を使って電気を発生させて車を動かすので

『わざわざ水素を使って電気を発生させなくても最初から直接充電すればにいいのでは?』

といわれれば、反論は難しいですね。

確かに効率が悪いような気もする。

遠回りですね。がんばれトヨタ

水素ステーションを建設するためのコストは5~6億円。

ガソリンスタンドの建設費は7~8千万円。

ガソリンスタンドほど、多く建設するには費用が掛かりすぎるし

新型【ミライ】の値段は、710万円からと高額。

となるとプリウスほど売れるとは思えない。※補助金を使えば安くなるらしい

対して電気自動車の充電設備費用は、日産のディーラーや高速道路上、コンビニ等にある急速充電設備は、300~1500万円。※設置現場の状況によって異なる。

家庭でも充電できる普通充電の設備は10万円ほどである。

水素は家庭では補給できない。できたとしてもとても高額になるでしょう。

やはりFCV(燃料電池車)は、一般的な乗用車としては普及しそうにないのかもしれません。

しかし、交通機関や長距離トラックなどには適しているのではないでしょうか?
※すでにトヨタ燃料電池の大型商用トラックのプロトタイプをアメリカで公開していました。

海外の広く国土を持つ国などは送電設備が十分でない場所は、多くあるとは思うので

そこでは電気自動車では、役に立たないかもしれません。FCV(燃料電池車)なら

環境にも配慮して安定して人や物を運ぶことができる可能性があるのでは。

砂漠をパワフルに走る燃料電池車も見たいものです。

 

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このとぼけた顔の車は、ここ数年の私の愛車です。

100%電気自動車 初期型の日産リーフ30kwhです。

発売当初からとても興味があったのですが、

何かと問題を起こしそうな初物に手を出す勇気はなく

案の定その後は、バッテリーの性能の問題でカタログに載っている航続距離程

走らない、充電の減り具合が速くていつ止まるかわからない、など批判が多く

出たこともあり、印象が悪くなり『買わない方がいい車』のレッテルを貼られて

しまったので様子を見ることに。

その後、バッテリーの容量を地道に増やし、電費の改善等地道に進化していく

様子を見ていたが、そんな中リーフがフルモデルチェンジするという情報も入り

又ガソリンの単価に一喜一憂し、縛られることに嫌気がさしてしまっていた

こともあり、具体的に購入検討へ、私は新型ではなく初期型の最終形が欲しかったため日産のディーラーを周ってみたが、初期型は既に生産終了になったばかりで

売る気が全く感じられなかったので、中古を検索したところ走行距離が少ない

試乗車上がりの物件が多数存在していることを発見。

結果的に、走行距離が1960㎞しか走っていなかった現在の車に出合った次第。

この車に決めた理由は、まだ新車の香りが漂っていたから。

購入前にネット上の情報や口コミなどをかなり調べてみたのですが

それはひどい悪口ばかりが目立ちました。

しかし、よく見てみると悪口を書き込む人は

ほぼ大半が、

●リーフを所有していない人

●旅先のレンタルや日産の試乗で少し乗ってみたことがある人、

●人からの悪い情報を単に助長しているだけの人

であった。

その逆の良い面を書く人は、所有していて日々生活に使っている人。

であった。

そもそもの、悪口の発生源について探ってみると大半が発売当初の初期の頃のリーフで

この頃の物は日産の販売担当者も認めていたが、確かに酷かったらしい。

しかし、そのおかげで改良を重ねて進化したものを私が乗っているわけで

初物に飛びついてしまった方たちには申し訳ないのと同時に感謝しています。

乗ってみて良いところ

●重いバッテリーが車体下に敷き詰めてあるので重心が低く

そのためカーブ等曲がる動きはとても安定して運転が楽。

●電気自動車はトルク(駆動力)が太いため発進時にもたつきがなく

加速もスムーズで楽。一気に加速するとお尻が浮きます。

●騒音が少ない。加速時は「キュイーン」という音が少々

走行時には路面からの音が少々聞こえるが気にならない程度。

独特の電子音はボタン一つでほぼ消せるところも良い。

静けさを特に実感するのは、春先に森の中のなだらかな道を窓を全開にして

走った際に森に響き渡る鳥の声が、ハッキリと美しく聞こえた時。

●維持費が安い。電気代は、ZESP2(日産の充電カード)を持っているので

月に100メートル乗っても10万km乗ったとしても毎月2000円の定額。

※2019年12月15日以降日産リーフを購入された方はZESP3となり

定額の内容が大きく変更しています。今から購入される方はZESP3になります。

又、ZESP2も2019年12月15日頃から5年間の有効期限が過ぎれば

ZESP3に移行になります。

その他、春にくる自動車税免税(愛知県は5年間免税、29500円×5年)

部品がガソリン車に比べて少なく点検個所も少ないこともあって車検代が

とても安い。

日産自動車の営業時間中に充電に行き、その間(30分)建物の中で待たせてもらえるのだがその際に飲み物とお菓子がいただける。

不満と不安なところ

●山間部と地方の充電スポットが少ない。ドライブで山間部を通る際に充電残量など気になるところ。私のような田舎の山育ちの人間も帰省の際には充電チェックしないと移動できない。

●充電スポットのマナーの悪さ。充電終了後ほとんどの方はしっかり決まった時間の前後(1分~2分の間)に戻っていらっしゃるのだが、特にイオン等大規模量販店では

20分や30分、更には1時間も戻ってこない人がいるため、非常に迷惑である。

※この先充電スポットが多くなってもこういった行為は非常に迷惑で人に不利益を与えるものである。電気自動車が増えればこういった問題が多く発生してくることは必至で利用者のマナーの高い意識が求められる。

●充電料金ですが、多くの電気自動車に乗られている方は完全な定額制を希望していると思われるのですが、上記で触れたZESP3の内容(長くなるのでここでは触れません)では納得がいきません。この先電気自動車は増えていくのが決定的なのであれば

納得のいく料金体系を提唱する企業が出てくることを希望したい。

※携帯料金のようになるんでしょうねきっと。

これから電気自動車に乗り換えを考えている皆さんへ

●完全に電動化に移行するのは、まだだいぶ時間があります。

自分の生活パターンに合っているのかを十分検討してから購入を判断してください。

又、県外の遠方であっても1分1秒でも早く目的地に着きたいというせっかちな方

には現在の電気自動車では充電時間がまだ長い、充電スポットが少ないなどの条件で

向いていないかもしれません。この先の技術革新(全個体バッテリー等)に期待して待ちましょう。※全個体バッテリー又は全個体電池は、現在の技術では量産が不可能です。気長に待ちましょう。

●この先世間に出てくる電気自動車は海外のメーカーのものが主流になるかもしれませんが、航続距離を含めた性能面ではガソリン車に比べても見劣りしないものとそれ以上のものが発売されてきますので不安はほぼなくなるのではないかと思います。

●自宅以外で充電される際は、くれぐれもマナーを忘れないようにしてください。

●電気自動車の街中での加速はとても危険です。当然のことですが危険な追い越しなど迷惑な運転はしないでください。『だから電気自動車は・・』と世間から問題視されてしまいます。

 

2030年代中頃までに~との話から始まりましたが、

状況の変化の速さによっては目標の設定が前倒しされるかもしれません。

実際にイギリスは当初2040年からという計画を

2035年と前倒ししています。

日本でも、コロナのマスクではありませんが、こうと決まれば全体でその方向に

進んでいく几帳面で努力家な国民性がありますから、一度そういった風潮になれば

あっという間に電動化に加速していくかもしれません。

 

新しい時代に移行する際はあらゆる問題が発生します。

ここは落ち着いて時流の変化を眺めていくしかなさそうです。

結果、良い方向に向けばいいのですが。

 

 

貴重なお時間お供いただき、ありがとうございます。