今週のお題「叫びたい!」
ブルーレーレコーダーを買い替えてから見る時間もそれほどないくせに
録画予約してしまう。
録画一覧を見れば未鑑賞の青いマークがズラ~ッと並んでいる。
機種はパナソニックのDMR-2CX200という機種である。
6チャンネル同時録画はできるが、録画保存先を外付けHDDに設定しているため
4チャンネルまでしか録画できない。
その4チャンネルに関しては録画予約する必要は全くない。
…妻には必要な機能なのであって、私には必要はないのだが…。
当然予約しているのはそれ以外のチャンネルなのだが、
夏ごろからだろうか、BSで昭和の時代劇がよく再放送されているのに気づいて
いくつか録画しているものがあった。
1973年とか1978年頃に放送されていた時代劇の映画を
いくつか録画していたものをようやく観ることができた。
まずは
映画「必殺仕掛人 梅安蟻地獄」
普段は気の良い鍼医(鍼医)、影の顔は、口入稼業(今でいう人材派遣業)の
音羽屋半右衛門(山村聰)からの依頼で殺しを請け負う『仕掛け人』。
藤枝梅安の気さくな笑顔を見せながら、目は非情な殺し屋の鋭くひかる眼差しで
悪人を見据えるシーンは、観ているこちらも思わず息をのんでしまう。
役を演じることに重みを感じる。さすが名優である。
あと、お色気シーンも少しあるのだがこの時期の物は
役者の演技力なのか、カメラワークなのだろうか?
昭和の物はとても❝艶❞がある。
次に見たのは
映画「水戸黄門」(1978年)
私にとってはこのメンバーが「水戸黄門」なのだ。
水戸光圀の❝ハァ~ハッハッハッハッ❞という高笑いは東野英治郎のが
一番しっくりする。
助さん、格さんの並んだ姿もシュッとして恰好がよい。
❝この紋所が目に入らぬか~!❞と印籠をかざす
超パワハラ王道ルーティンでもビシッと決まって
カッコイイのだが、その後ドアップになった印籠の作りが
お粗末で一時停止でまじまじ見たら笑ってしまった。
昭和の頃は、一時停止でじっくり見られるなんて
想定してなかったんだろうな。
それぞれ個性があって私はいいと思うのだが。
この映画、脇を固める俳優陣の顔ぶれがすごい。
驚いたのは偽物の水戸黄門・助さん格さん役にハナ肇、植木等、谷啓だ。
この3人が、コミカルな演技で笑わせてくれた。
そして旅館での宴会シーンでは【お笑いコンビかしまし娘】の3人も加わり
酒の席もさらに盛り上がる。
とても懐かしい顔ぶれだ。
忠誠心の強い真面目な武士役に竹脇無我。
圧巻だったのは三船敏郎の殺陣(たて)のシーン。
場面が切り替わった途端に緊張で張り詰めた雰囲気が感じられた。
この映画の主役は誰なのか一瞬わからなくなるくらいの
圧倒的な存在感!
これが役者の力量なのだろう。
そして悪役の俳優たちも時代劇の悪役の常連のような顔ぶれで
名前は知らないけど「あ~この人このひと!」って感じである。
現在あらためて観賞するとそれぞれが主役級の俳優たちばかりだ。
なんて贅沢な映画なのだろうか?
昭和の時代劇を見終わった後感じたことは、現在の日本の映画は
ストーリーこそ複雑でおもしろくはあるが、
俳優の力量なのか個性なのか役の重みが感じられない。
もしかしたら、サラっとした演技を求められているのかもしれないが、
もう少し見ごたがあってもいいのではないか。
華やかな映画の陰になって、表に出てこない『役者の力が発揮された良い映画』
が、必ずあるはずなのでそういったものを新旧問わず探して観るのも
いいかもしれない。
お題の「叫びたい!」なのだけれど❝良い映画をもっと観たい!❞というのも
伝えたかったのだけれども、どうだったでしょうか?
そのほかの普段の生活の中では過去・現在・未来を通して
叫びたい事は沢山あるし、この先も度々叫びたい衝動に駆られるでしょう。
キリなんかないんでしょうね。
❝♪ じ~んせいらくありゃくーもあるさ~ ♬❞の繰り返しですね。
最後まで読んでいただきありがとうございます。