★私はれっきとした方向音痴です。…恥ずかしいんですよ、とても。
このことでトラブルを起こしてしまった件数は
忘却の彼方に消えていった記憶も含めれば数知れず。
仕事で取引先に打ち合わせに向かって、曲がり角をひとつ間違えた
だけで1時間遅れてしまったり。
移動の途中で行き先の変更の連絡があり住所を教えられましたが
地図を見てもさっぱりわからず行き先の事務所の方に
電話で誘導してもらい大遅刻の末到着。
帰り際に『気をつけて帰ってくださいね』という言葉が
心にグサっと突き刺さりました。
失敗するたびに落ち込んで、過去の失敗を思い出して
また輪をかけて落ち込んで。
その失敗の大半は自動車で移動する際に起きていましたね。
それからしばらくしてGPS搭載のナビゲーションシステムが世に出回った時に
いち早く車に取り付けたことは言うまでもありません。
私も含め方向音痴の人々にはまさに救世主。
初めて行き先を設定してちゃんと目的地に到着した時の
感動とこれまでの苦労が思い返されて
グッと胸のあたりからこみあげてくるものが・・・
『これでどこへでも道に迷わず車で行けるんだなぁ』
と救われた気持ちになったものです。
嬉しくて泣きそうになりましたね。
今ではスマホ片手に誰でも迷わずどこへでも行ける時代。
道端で地図を見ても今自分がどこにいるのかわからずに
呆然と立ち尽くしたことも懐かしい。
★JAF(日本自動車連盟)のアンケート調査(男女62150名)によると
【あなたは自分が方向音痴だと思いますか?】の問いに対して
❝はい❞と答えた方は 男 26% 女 53%
❝いいえ❞と答えた方は 男 74% 女 47%
男女の差というのは調査の条件などで変わる可能性もあり
方向音痴に対する男女差も根拠の曖昧な眉唾のものが多いので
ここでは大体の割合とみることにして単純にはい・いいえで見ると
❝はい❞と答えた方は 全体で40%
❝いいえ❞と答えた方は 全体で60%
方向音痴ではない❝いいえ❞の方は
私が予想していたよりも多いんですね。
なんとなく少数派って肩身が狭く感じてしまいますね。
でも今の時代自動車のナビゲーションやスマホがあれば方向音痴でも
なんとかなる!と考えますよね。
でもこういった便利なものが使えなくなったらどうしましょう。
★大規模な災害が起きたら交通機関や道路の状態も悪化して
自力で移動することを強いられるかもしれません。
方向音痴にとっては恐ろしい状況です。
災害にあった上に方向音痴によって更に最悪の状況に陥るかもしれません。
そうなる前に少しでも方向音痴を改善しておきたいと考えるのが人の心。
ですが今のところ特効薬のような有効な改善方法はありません。
人間には鳥のような方向感じる器官もありませんし
他の動物のように地磁気を感じる能力もありません。
やれることといえば人間ですから学習し覚えるしかないようです。
例えば、
● 出発地と目的地の方向を常に意識しておく。
● 道を歩いているときも曲がり角や進行方向を意識する。
● どちらに曲がったか覚えておく。
● ランドマークなど印象に残る様なものを目印にする。
● 遠くにある山や高層ビルを目印にして空間を認識する。
● 普段から地図やコンパスを日常的に利用する。
など、いろいろ方法はあるようです。
要は「空間認知能力を高めましょう」ということのようです。
でもこれだけのことを意識して能力を高めましょうと言われても
かえって頭がこんがらがって余計道に迷いそうですよね。
私なら道にパンの屑を撒いて歩きます。…ヘンゼルとクレーテル方式ということで…
★方向音痴の方とそうでない方の差がよくわかるもがありました。
JAF(日本自動車連盟)のアンケート調査で
【道に迷わないための対策は?】という問いに対して
という項目は当たり前のようにどちらの方も多いのですが
● 紙の地図を見る
● 町中の地図や標識を見る
● 太陽の位置を確かめる
● 目印になる建物を覚える
● 事前にネットや本などで生き方を覚えておく
● 時間に余裕を持つ
という項目について多くの方向音痴ではない方は前もって
やっている様です。
そうなると結論としてはこういった事でしょうか。
方向感覚に優劣はなく事前に場所の情報を集め学習することによって
トラブルを最小限に抑えながら目的地に到着することが誰でもできる。
要は『やる気次第で方向音痴から卒業できる』ということなんでしょうか?
大分以前からメディアから南海トラフ地震など大きな災害が来るかもと
不安をあおられていますからこの辺りで本腰を入れて
がんばって方向音痴の改善をしてみましょうか。
私はやはり、パン屑を撒いて歩くところから始めます。
最後までお読みいただきありがとうございます。