ものおもいのほほん

ゆるゆるとおもいのまま

春も雛祭りも もうすぐ🌸

一足先に雛人形を拝見しに地元の登録有形文化財「満天星亭」で開催中

第27回 尾張旭市生涯学習フェスティバル

どうだん亭 ひな人形展』

行ってまいりました😏  ※2月25日~27日までの開催でした。

 

…どうだん亭って何?の答えはこちら

www.aichi-now.jp

 

『行ってまいりました』などというほど遠くではないです、地元なんで。

家から車でほんの15分程で臨時駐車場に到着。

住宅が立ち並んだ狭い路地の先にあるので少し歩いて移動することに

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車がすれ違うには狭い道路。

実際に対向車に道を譲るため車が停車する場面も。

住宅密集地はどこもこんな感じですよね。…こういった人肌の濃い所、キライじゃないです。

でもね、隣の瀬戸市の東エリア❝瀬戸市窯垣の小路❞のある周辺に比べたら

この道路広いですよ、人しか通れない道多いですから…瀬戸は。

f:id:monoomoi2020:20220228220304p:plainこんなところ…写真は借り物です

瀬戸市の東エリア、静かな陶器の街、ゆったりとしていいですよ。ぜひ一度いらしてください。

 

そんなことをあれこれ考えているうちに

『どうだん亭』到着です。

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臨時駐車場から徒歩10分といったところでしょうか?

 

懐かしい日本の家屋。

❝代々続いているこの地域の地主さんのお宅❞

といった風情。

 

これで一般のお宅だったら入りづらさナンバー1の門構え😎

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受付を済まして中に入ると、温かい笑顔でお雛様が迎えてくれます。

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明治時代のお雛様です。
現代のような華やかで明るい色彩の着物ではありませんが

厳かで上品な風格のあるお雛様ですね。

 


このひな人形展のお雛様は明治から昭和のこの地域の家庭に飾られていた

日本の雅の世界を感じさせてくれる品ばかりです。

 

ここに展示されている人形たちは全て寄贈されたものです。

持ち主の方が亡くなられたりして親族の方達も

『捨てるにはあまりにも惜しい大変貴重な資料でもあるので

 ぜひ皆さんに見てもらってください』

という善意の気持ちの集まりだとのことです。

 

 

これも明治時代のひな人形 座った姿は凛として美しい。

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お雛様の頭の上の飾りは釵子(さいし)または平額(ひらびだい)といいますが

このような豪華なものは現在ではあまり見かけませんね。

能の舞台で見かけたような飾りですね。

繊細な職人技を感じます。

f:id:monoomoi2020:20220228231202p:plain…能の舞台で…そうコレコレ



 

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広間に飾られたひな人形たち

それにこの部屋、子供の頃たまに遊びに行ったおばあちゃん家(母方)の仏間に似てる。

黒光りした柱にあの頃の思い出がよみがえります。

 

 

 

見よこの豪華な雛飾り

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この地域らしく屋根に❝金シャチ❞が施されたお城の中のお雛様

まるでリカちゃん人お家のようだ。

f:id:monoomoi2020:20220228230337p:plain…リカちゃんドリームハウス💗

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こういった豪華なお城風な雛飾りは『御殿飾り』って言うんですね。

もう豪華絢爛とおめでたいのが混ざり合って、わけのわからないハイな気分。

これはもうパリピ状態ですね。

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別の場所には更なるパリピな御殿飾りが・・・

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これは一般家庭のレベルを超えてます。

とても裕福な家庭の雛人形なんでしょうね。

屋根の上には金シャチとお社の屋根にあるバッテン✖のような形の千木(ちぎ)

があってキンキラキンに派手ご利益が欲しいのかわけがわかりません。…欲深すぎ

お城なのかお社なのかはたまたタイのお寺なのか?

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これはもう『極楽浄土』ってことでどうでしょう🙏南無阿弥陀仏

 

 

 

元の広間に戻ってきました。

やはり雛人形はシンプルなのが一番ですね。

明治・大正・昭和のひな人形たちが仲良く並んでいます。

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これは見慣れた昭和のひな人形 木目込みひな人形です。かわいらしい丸いお顔。

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この地域(愛知県尾張旭市)ではひな人形と一緒にこういった食べ物もお供えしていました。各家庭に木型があり家庭で作って雛段に飾り祝ったそうです。

妻が懐かしそうに話してくれました。

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囲炉裏の部屋と雛人形、古き良き日本の風情ある景色。とても落ち着く空間です。

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ひな人形ではないけれど今回こんな子たちも並んでいました。

なにか『人形の家族』というように見えてほほえましく感じました。

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そういえば去年の今頃、こんなことも書きました。

monoomoi2020.hatenablog.com

この中でも書いたんですが、「私の雛人形」なんと元気で健在でした。

 

私達兄弟も大人になり雛人形も飾られることもなくなり

実家の暗い屋根裏倉庫に何十年も押し込まれたままでした。

 

私の兄(長男)も気にしていたようで

そこから陽の当たる場所に救出してくれていました。

やさしい兄には感謝です。

 

祖父と父の雛人形はかなり傷みが激しく飾れない状態だそうで残念です。

男3人兄弟の3体、無事で何よりです。

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どれも半世紀以上前のものです。…もちろん昭和の時代です、明治じゃないです。
屋根裏にしまい込んでいた割には奇麗でしょ。

 

私のは向って右のですね、冠の上に伸びるしっぽみたいなものありますよね

立纓(りゅうえい)と言うんですが、右のだけ無いですよね。

子供の時に自分の手で折り曲げて壊した記憶があるあります😱

 

それと背中に墨で書かれた私の名前が貼り付けてありますから

まちがいなく私のです😄

…今見ると立纓(りゅうえい)があった方がかっこいいですね。壊すんじゃなかった。

f:id:monoomoi2020:20220302002641j:plain冠もちょっと壊れてるし…私がやったかな?

 

 

 

ひな人形とは人の誕生を喜び、健やかな成長を願い

その人と同じように年老いて、過ぎ行く人生を共にするものなのでしょう。

時々は雛人形を通して過去を振り返るのもいいのかもしれません。

 

 

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。