ものおもいのほほん

ゆるゆるとおもいのまま

拍子抜けな話

★グズグズしたが拍子抜け

周りからの圧力に屈し

先日とうとう1回目ワクチン接種受けてまいりました。

12日の日曜日に、車で10分の近所の病院へ。

 

予約時間は午前10時45分。

『発熱したらどうしよう』

『一発目でアナフィラキシーショックをおこしたらどうしよう』

などと家で子供のようにグズグズ考えていたらいつの間にか10時30分。

これはちょっとグズりすぎたと慌てて病院へ。

 

そして少しは❝かもね!❞との予感はあったが、病院の駐車場の周辺は

ワクチンを受けに来た人の車がグルグル周っている。

駐車する場所がなかなか空かないようだ。

 

❝これは困った、グズッている場合ではなかった❞とグズグズ考えていると

目の前の車がタイミングよく出ていきスカサズ駐車完了。…ラッキー!

 

病院内に入り10時45分と札が掲げられた列に並び

前もって書いておいた問診票と接種券と免許証を提示して

手首に黒いマジックで雑に❝339❞と書かれたバンドをつけられた。

 

『こんな小さい病院でもう339番ってこと?そりゃ駐車場いっぱいなわけだ。』

と周りをキョロキョロ見回すと

高校生くらいの若者たちが家族と一緒に並んでいる姿が

チラホラと目に止まる。

 

そう愛知県では9月12日から高校生のワクチン接種が始まったのだ。

迷うことなく初日にさっそく受けるだなんて、

『私のような❝グズなおじちゃん❞とは比べ物にならないくらい

周りに気を配れる意識の高い子供達なんだなぁ』

と感心すると同時に自分が情けなく思えるのでした。…キミたちはえらい!

 

そんなふうにまたグズグズと5分も考えているうちに

『339番の方、中に入ってまっすぐ進んでください』との声。

 

ちょっとドキドキ緊張しながら言われた通りまっすぐ進むと

目の前のカーテンの向こうで忙しそうな声で『こちらに入って座ってください』

と座った途端にアレルギーについて二つほど聞かれ『大丈夫です』と答え

『ごめんなさい、ちょっとチクッとしますね~』と言われたころには終了。

効率的というか忙しいというか、まぁこんなもんですよね。

 

家に帰ってしばらくすると注射を打たれた周辺だけがちょっと痛い。

ただ夜になると痛みも薄れ、だるさもなく、熱も平熱。

月曜日はいつものように一日元気に働きました。

 

あんなにグズグズしてたのになんか拍子抜け。

2回目も何もないような気がする。…発熱とか倦怠感とか何もありませんように😱

最近はもちろん「Zoom」で打ち合わせとなるのだが

今回はどうしても肉眼で会って肉声で話をし、肉眼と触覚で確認したい事柄

もあるため、期待のホープと一緒に朝礼が終わるとイソイソと車に乗り込み

目的地へ。

 

打ち合わせは少々難航したが、途中取引先の社長が合流したところで

話は大きく好転、思いもよらない収穫もあり「これで次の春も楽しみだ!」

と期待以上の成果に大喜びで帰路に就くころには、11時40分。

 

そろそろ、お昼ごはんの時間です。

 

こんなご時世ですから、外食すること自体ぐっと減ってしまいました。

しかし、今日はお昼ご飯をどこかのお店でいただける絶好のチャンス。

実はこの辺りに行きたいお店がございまして、狙っていた次第です。

 

同行のホープ君も「行ってみたいと思ってましたぁ!」と快諾。

 

それはこの店 

ハイテンションな店主と、とてもくどい豚骨ラーメンで有名な

『大岩亭』でございます。

www.walkerplus.com

取引先から車で10分経たないうちに到着。

以前からテレビなどで紹介されたりしている有名店です。

 

一度でいいから堪能したかったラーメンです。

今日は仕事もいい感じだし、ここにも来れたしとジワッと「幸せ」を感じます。

 

そして、店の入り口に立ちまじまじと店構えを確認した後の感想は一言。

 

「キッタナイ店!」

 

昭和のノスタルジックな感じを狙っているのでしょう。

でもオシャレじゃない。

豚骨だけあって無骨なセンスがキラリと光る雰囲気。

 

お店の中は「キタナクてちょっと暗くて殺風景!」

使い込まれて薄汚い四角いテーブルと

破れたところに赤い布があからさまに縫い込まれた

継ぎ接ぎだらけの赤い合皮の椅子。

これもこの店のコンセプトだろうか?

 

さらに徹底しているのはトイレの鍵

こんな感じの鍵、久しぶりに見ました。

懐かしい。

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昭和レトロも甚だしい、防犯対策には不適切なところまでこだわっているのか?

鍵というには頼りない。

 

トイレで用を足し席に戻ると待望のラーメンが目の前に、まだ来ていない。

向え側のテーブルでは常連さんだろう、大量の太麺を口の中にすすり上げている。

あの太麺に絡まったスープの照り加減が食欲をそそる。

 

厨房からは、この店の名物なのだが店主の雄たけびが響き渡る。

甲高い声で『ハァアアアアア~い!』と麺の湯切りのたびに叫ぶのだ。

始めてくる人はビクッと驚くだろうが、常連と情報で承知している連中は黙々と

食いまくっているだけだ。…静かな店内にむなしく響いている。みんな知ってる。

 

雄たけびを聞いて間もなく❝お待たせしましたぁ❞とようやく運ばれてきました。

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見よ!このレンゲが立つスープ!!

否これはもはや飲むレベルではなく食べるレベルだろう。

食べずして濃厚さも伝わる姿だ。

 

これはヤバイ。…麺が見えな~い。

 

気合を入れてまずはレンゲでスープのような物体をすくってみる。

ズシッという手ごたえを感じながら口の中へ。

ンッ!味が薄い、「あっこれは鳥だ!」。

そう私たちの頼んだものは特鳥メニュー、豚骨と鳥のコラーゲンを合わせたスープだ。

上にボテッと乗っているのは鳥で下が豚骨、理解したところでしっかり混ぜ合わせ

再びレンゲでチャレンジ。

❝ノーコーだ❞口の中いっぱいに広がる濃厚の文字。

豚骨の独特な臭みが鼻をすり抜けていく。

口の中の濃厚さを薄めたい欲求に駆られる、水を飲みたいところだがそれは違う

濃厚なうまみも流してしまいかねない。

 

麺を掘り起こしすする、かための太麺にスープが絡みついて、

しまった!更に濃厚さがましたような気がする。

 

そこで思い出したのはセルフサービスのごはん、メニューに書いてあったし

二つ先のテーブルの人は小さい茶碗に山盛りご飯その上に大量の紅ショウガ

を乗せラーメンの横に置いていた。

そうか、それが濃厚さを抑える技だったのか!

先人に学び早速カウンター前のご飯をもらいに行く。

 

いろんな形いろんな色の統一感のない茶碗が山積、使い込まれた炊飯器の蓋を開けると

保温しずぎでちょいと臭い、ついでにご飯はベチャっとしている。

ここまで昭和レトロにこだわっているのか。関心を通り越してスゴイ!

 

なるほど、この技で食い進むことができた、紅ショウガがちょうどいいアクセントに

なりいい仕事をしている。

そしてようやく麺を完食。

しかし、ここで箸も止まり…これ以上は無理だと悟った。

 

ボテボテ濃厚なスープにかための太麺と山盛り紅ショウガご飯なのだ。

これはキツイ。午後からの仕事に悪影響を及ぼす危険を感じここで断念。

f:id:monoomoi2020:20210917221922j:plain…ごめんなさいね、人の食べ残し見せちゃって、写真ちっちゃくしときますね。

 

食後の感想…この食べ物はラーメンの域を超えた店主のこだわりの一杯である。

お客には、ほぼ媚びを売らない、店主からの挑戦状のようだ。

この挑戦にハマった人のみ常連となる。

 

私とホープ君は、「ここは一回だけでいいね」という結論で同意した。

期待して臨んだものの見事に玉砕されました。

 

この後、胃もたれで午後の仕事にも影響し夕飯になってもそれは続き

妻の作ってくれたおいしいソース焼きそばの大盛に悶絶したのでした。

 

挑戦したい方は玉砕覚悟・自己責任で行ってみてはどうでしょうか?

言い忘れましたが基本❝おいしいラーメン❞でしたよ。

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。