ものおもいのほほん

ゆるゆるとおもいのまま

久しぶりの伊勢神宮で人生初の特別参拝

既に遠く過ぎ去った先月。

今にも雨が降りそうな、でもなんとか持ちこたえた曇り空の下

2月23日天皇誕生日の祝日に伊勢神宮で特別参拝をしてまいりました。

 

www.isejingu.or.jp

 

どのへんが特別なの?🙄

特別参拝ってどのへんが特別かっていうと、通常みなさん参拝される場所は

「御幌(みとばり)」というところで白い布が❝ここまでよ❞ってな感じで

横に貼られている所なのですが、その奥の「御垣内(みかきうち)」という

この場所は普段は皇族か総理大臣など特別な方しか入れない場所に入って

参拝できるところが特別なんです。

 

伊勢神宮に参拝されたことがある方ならすぐにわかると思いますが

柵で仕切られている内側に入っての参拝です。

 

❝神様の近くに寄ってお祈りできますよ、より一層祈りを届けられますよ❞

ってことです。

 

特別参拝素人集団でとっても不安😱

そもそもそんなに信心深くはない自分が、なんでそんな日本古来から伝わる

日本人らしいピュアな行事をすることになったかというと、

会社でね「みんなで行ってみない?費用は会社が持つからさぁ、いこっ!」という

募集の話がありまして、『それはめったにないチャンス、行く!』と即答した

物好きな、ある意味信心深い、又は参拝後のおかげ横丁観光でおみやげ買ったり

食べ歩きするのが楽しみな16人が集まりまして祝日の早朝から三重県伊勢神宮に向

かうことになったわけです。

 

しかも、神様に失礼のないように全員正装です。まっ、あったり前ですが。

※カジュアルな服装ですとつまみ出されます。マジです。

 

そして当日、午前9時30分ころにようやく現地到着。

しかし、伊勢神宮周辺は既に渋滞。ひろーい駐車場はほぼ満車でしたが運よく

片隅で❝ここに停めなさい❞とばかりにポツンと開いていたのでほっとしました。

 

今回は、「特別参拝なのでマナーを知らない素人がヘンな拝み方をして

赤っ恥をかいたりすれば神様に大変失礼になる」ということで、伊勢神宮内を

私達と同行し参拝のマナーや歴史、トレビアな話などいろいろと御指示・御教授いただ

ける先生がついてくださっているのでとても安心です。

 

この先生が、ご多忙中にもかかわらずこれも特別に付き添ってくださったのですが

とても気さくでいろいろなことを熱心に面白おかしく教えてくださいまして

楽しく無事に参拝を終えることができました、感謝いたします。

公益財団法人 伊勢修養団 寺岡賢さんです。


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まずはここから 外宮 豊受大神宮

先生との待ち合わせ場所、外宮 火除橋に到着、そこから橋を渡り

道中、参拝の作法の説明と手水舎で身を清めたりの準備をしてから

『正宮 豊受大神宮(とようけだいじんぐう)』に向かいます。

 

伊勢神宮はこんなに早い時間に来たことはなかったんですが、朝から

大勢の方が参拝にいらっしゃっていて、この日は天皇誕生日ということもあって

普段よりも賑わっていたようです。駐車場の車のナンバープレートも練馬の隣に

鹿児島がありその数台横に群馬があったり、皆さんきっと泊まりでいらっしゃって

いるのでしょうね。

「遠くから車に乗って参拝、お疲れ様です、すいません車で2時間できちゃって」

なんて思いましたね。

でもそれだけ気合を入れて参拝する場所ということなんですよね。

こちらも気合と緊張が高まります。

 

『正宮 豊受大神宮に到着し大勢の参拝の方々の行列を横目に左に入ると

すぐに「御垣内(みかきうち)」入口があります。

 

入口には数名の監視員が配置していて「ここから先は特別だから入っちゃダメよ」感

丸出しです。とはいっても柵は簡素な木造で柵の内側は周囲から丸見えで特別参拝

している様子もよく見えるので多くの参拝者の方達の注目をあびますから

かなりハズカシイ状況です。

 

そして左側の入り口から柵の中に入ります。

神主さんのような姿の神職の方を先頭に先生と16人がゾロゾロとついていきます。

ついていくのですがマナーとして胸を張って歩いてはいけません。

神様の前ですから畏怖の念を持って少し頭を下げてゆっくりと歩かなければ

なりません。

 

お祈りするのも一苦労😅

でも、初めて歩いて気になったんですがこの聖域の中は地面にびっしりと砂利が

敷いてあるんですが、しかもその石が全部とても大きくて胸張って正面見ながら

歩くなんてことはとてもできません。

ちょっと油断したら砂利に足を取られてその場にコケますよ。

当然、ゆっくりと足元を見ながらでないと歩けないので仮に畏怖の念がなくても

必然的にマナーは守れます。

そういう風に考えて大きな砂利で歩きづらくしてあるんじゃないかな。

 

しかし、柵ひとつで隔てられていますが、中に入り御本殿、御正宮を目の前に

すると空気がガラッと変わりますね。

ひっそりとした広大な空間に『豊受大神』が鎮座しているという感覚が

ビシバシと伝わってきます。身をもって聖域を感じられる場所ですね。

 

それで本殿正面までヨロヨロゾロゾロと厳かに移動をし前後2列に並びます。

柵の向こうから大勢の方の視線とザワザワという空気を背中に感じながら

さあこれから本題のお祈りをするんですが、いきなり「お金持ちになりたーい」なんて

願っちゃいけないんですよ。声に出して言わなきゃ誰にもわからないですけどね。

わざわざ神様の前まで来て言うことじゃない。

 

まずは、「日ごろからご加護いただいていることを感謝してその気持ちを伝える」こと

そして「日々の行いに対してダメなところは懺悔して」、そのあとに自分の想いを

伝えることが良いようです。懺悔なんて言ったらいくら時間があってもたりないかも

ですね。かなり省略してもいいんじゃないでしょうか?

 

祈る内容は個人の品位に任せるとして、2列に並んでその後なんですが、先生が

「私のすることを見ながらお願いしますね」というので目を見開いて注目です。

「二拝二拍手一拝」は常識ですが、前もって説明は受けていましたが

いきなりゴツゴツの大きい砂利の上に先生が両膝をつきまして、

戸惑う暇もなく他全員、男5人女11人計16人が一斉にひざまずくもんですから

柵の後ろから「おぉっ」という感嘆の声が響いてこちらもビビりまくりです。

 

更にそのまま砂利の地面に両手をつきそこでゆっくりまず「二拝」。

そこでまた最初より少し小さい「おぉ」。

そして膝はそのままで上体を起こして正面を向き腕をまっすぐ前に伸ばし

手の平を重ねたら右手を左手中指関節一つ分程後ろにずらしてその位置関係で

パンッパンッと二拍そして手を合わせて暫し祈りを捧げます。

 

その後先生の「はい直ってください」の声で再度地面に手をついて「一拝」。

その間、背後のざわつきは鳴りやまずでした。

外国からの観光客の方もチラホラ見えましたから、この異文化の異様な光景に

❝ohIsn’t it amazing❞とかいって驚いたんじゃないでしょうか?

 

一通り終わってまた来た道を入る時よりヨロヨロ、ゾロゾロ、ジャリジャリと

戻ったのですが、みんな服と靴が真っ白で、知らない人が見たら正装で農作業でも

してきたのってくらい汚れてしまって、男はいいんですが女性陣は汚れたのも

イヤだったようですが、少しヒールの高い靴を履いているので砂利の上を歩くのが、

思った以上に大変だったようでかなり文句タラタラでした。

でもだからといって運動靴では絶対入っていけませんからこればかりは

仕方ないですね。

 

その後 別宮 多賀宮(たかのみや)、風宮(がぜのみや)などをめぐり熱心に

お参りさせてもらいました。

 

外宮最強のパワーすぽっと?😎して道の真ん中に通行の邪魔をするように

ポツンとあるんですが、何人かの女性の方がその上で手をかざして「ビリビリキタ

ー!」

とか言ってはしゃいでいるんです。

なにか外宮の中のものすごいパワースポットだとかで、手をかざすとビリビリと

パワーを感じるということで話題になっているらしいんです。

自民党副総裁の麻生太郎議員も総理大臣の頃にここで手を翳してビリビリくる

とか言ってたらしいですね。

 

「何か良いことでもあるのかな~神経痛が治るとか?」とジジ臭いことを考えていると

先生がトコトコとやってきて「可哀想なんであまり大きい声では言えないんですけど」

と前置きのあと教えてくださったのですが、どうもあれはパワースポットでもビリビリ

と何かを発しているわけでもなくて簡単に言ってしまうと単なる目印なんだそうです。

 

大分前は(大昔かもしれませんが)道の横を流れる川は、三ツ石があるところが川辺だっ

たそうで、この場所で必ずお祓いの祭典を催すとのことで、この目印は大事にされてい

るんですね。

昔はもっと石が並んでいたのですが、参拝の人々が歩くのにジャマだということで

地面から勝手に引っこ抜いて道からよけてしまってだんだん数がすくなくなって

しまいました。

それで全部無くなってしまう前に「大切なもの」とわかってもらうために

縄で四角に囲って目印が無くなるのを防いだのが始まりだとのことです。

 

手をかざしても意味がないかもしれませんが、伊勢神宮という参拝にくる場所なので

信心深い心があることはとても大事だと思えば、ウソでもいいのではないかな~という

気はするんですけどね。

 

でもね、石の上にお賽銭が置いてあったんですがあれはかたずけなきゃいけないので

すっごく迷惑でしょうね。

やっぱり外宮で一番のパワースポットは『正宮 豊受大神宮』で

お賽銭もそこに納めるのがいいでしょうね。

 

魅惑の祭典?御神楽😄

外宮でのお参りはまだ終わっていません。

内宮へ参拝前に外宮の神楽殿で御祈祷を捧げます。

御神楽(おかぐら)の様子。

 

楽殿の待合室で順番を待ちます。早めに到着してしまったのか30分程待ったでしょ

うか、その間も先生の御神楽の歴史などお話の時間もあったのですが、この日は外はま

だ寒く、朝も多少早かったのもありますが待合室がとても暖かかったので睡魔の大波に

あっという間にのまれてしまい座ったまま15分程爆睡してしまいました。

気が付いたら先生の話がおわってました。

大変失礼いたしました。

 

しばらくしてようやく順番がまわってきました。

奥に進んでいくと舞台のある大きな広間に入りました。

広間にはすでに100人程の方がズラ~ッと整列して座っていました。

待合室には私達だけでしたのでこれほど多くの人がいたのには驚きました。

他にも待合室があったのかはよくわかりませんが、今日一日で多くの人達が

御祈祷しにくるのでしょうね。

 

ここでは「御饌(みけ)」「御神楽(おかぐら)」という二つの御祈祷を行います。

 

御饌はお祓いをした後お供え物をして、神職が神様に向けて

❝今日は〇〇さんが来たからこれからどうか力になってあげてくださいね❞と

祝詞(のりと)」と「奏上(そうじょう)」を読み上げて伝えてくださる儀式です。

 

御饌では代表者の名前・社名・住所なども読み上げていきますが、聞いていると

みなさん遠路はるばる日帰りでは来れない所からおみえになっているようで

❝私たち近場で楽に来ちゃってごめんね❞と申し訳ない気持ちになりました。

それと企業だけでなく意外と個人(家族)でいらっしゃっている方も多く、

日本人の信仰心の深い方が多いことを実感する一方で私たちのように

いい歳こいて❝御神楽はじめてぇ~👯❞なのが恥ずかしく思ってしまいました。

 

御神楽は御饌のあと、お願いごとをする私たちの代わりに神様に喜んでもらえるように

雅楽の演奏に合わせて舞を踊っていただく儀式です。

まずは雅楽のあの❝ひゃ~あ~びゃ~❞とかいう笙(しょう)の独特な旋律の和音が

厳かに鳴り響きそれに続けて篳篥(ひちりき)・龍笛(りゅうてき)そのほか

いろいろな楽器で日本古来の演奏が始まります。

すると奥の方から巫女姿の女性の方達が4人程舞台中央に並び演奏に合わせて

ゆったりと厳かに「奉納の舞」がはじまりました。

神様に奉納する踊りですから楽しむものではありませんが、どことなく

艶やかな雰囲気もあり観ていて引き込まれる踊りでした。

 

楽殿での時間は40分ほどだったでしょうか、奉納の舞などの間は足をくずしても

いいとのことでしたが、私の周辺はみなさん真面目で最初から最後までずーっと、

しっかり正座だったので、つられて最後まで正座しっぱなしだったのですが、

終わった後はしびれに耐えながら情けない姿で神楽殿を後にするのでした。

 

本日のメインイベント 正宮 皇大神宮🙏

ここまでで外宮での用事は終了で、今度は内宮に入口に渋滞の中車で移動です。

時間はもうお昼をまわっているため内宮の駐車場は満車の為、先生の本拠地

内宮入り口近くの修養団研修センターの駐車場に停めさせていただき近くで

昼食をいただいて今回のメイン、『正宮 皇大神宮(こうたいじんぐう)』へ向かい

天照大御神(あまてらすおおみかみ)日本の神様のトップに特別参拝です。

 

外宮に引き続き気合を入れて向かったのですが、場所の作りは『正宮 豊受大神宮

とほぼ一緒です。やってきたことも全く同じで、大きな砂利で歩きづらく服が白く

汚れてしまったのも同じです。

ひとつ違っていたのは、柵の中でお祈りした際にとうとう女性従業員約一名が

どデカイ砂利に足を取られて見事にその場に尻もちをついて柵の外のギャラリー

の注目の的になったことでしょうか。

お祈りが終わったーとゆっくり立ち上がった時に場外から「ドッ」と大きなどよめ

きが起きたので「なにごと?」と思ったのですが、後から聞いたらとても見事

なコケ方だったらしく、こけた本人はハズカシイやら情けないやらで半泣きでした。

 

最後に先生から御稲御倉(みしねのみくら)前で昭和天皇にまつわるありがたいお話を

伺い、参拝も無事に終わり参拝のマナーも非常によくできましたとお褒めの言葉も

いただき『本日は大変お世話になりました、ありがとうございました』ということで

先生とはお別れで伊勢神宮特別参拝は終了しました。

 

この後は、伊勢神宮内で御札・お守り・御朱印などみんなでそれぞれ入手しまして

おかげ横丁でイソイソと出かけていき楽しんできましたよ。

 

特別参拝後、なんかいいことあった?🤣

日本人なら一度は伊勢神宮に参拝して日本人のDNAを再認識してみては

どうでしょうか?

驚いたことに今回の16人の中に生まれも育ちも愛知県なのに

初めて「伊勢神宮に来た」という45歳の強者がいましたから他県の方々

焦ることはありません。いつでもいいので安心してゆっくり伊勢神宮参拝されたらどう

でしょうか?

 

で、あれからご利益があったのかというと、物価高もなんのその、おかげさまで

会社としては昨年より多忙な日々を送っています。

その反動かわかりませんが、個人的には過労のせいでしょうか、高熱と頻繁な咳と大量

の鼻水の大風邪をひきまして先週から寝込んでいまして今も薬服用中。

会社だけにはご利益があったようです。

 

それと私がお祈りした願いは世界平和しか祈っていません。

今日の「岸田首相 ウクライナ電撃訪問」が少しでも世界平和につながれば

ご利益があったということになるんでしょうが、どうなるんでしょうかね。

 

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました。